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2009年11月29日

許す

妻から離婚を切り出せれています。

妻からどうしても会いたいというメールがきて
会いました。
吉祥寺のファミレスで待ち合わせをしてお話。

僕が先日出した、手紙を見たようです。

妻はいきなり泣いてました。
「手紙ありがとう」
そういって妻はずっと泣いてました。

「手紙嬉しかった。
よんで嬉しいことがたくさん書いてあった。
今まで本当に守られてきたんだなと思う。
自分が本当に子供だったんだと思う。
全部、私のせい。
何一つ間違ったことは書いてなかった。」

彼女はそういって泣いていた。

「でも、戻れない」

彼女はそう言っていた。

「あなたは今まで何一つ間違ったことはいってない。
ずっと私を守ってくれて、ひっぱてくれて、いつも一生懸命だった」

彼女は泣きながらそういってた。

「でも・・・私はかごの中の鳥みたいだった。
それが、ずっと幸せだった。それでいいと思ってた。
あなたにあなたらしくいてほしかった。
私はそれが幸せで、それが夢だった。
でも、今は違う。私は私の道を進みたい。
だから、だからごめんなさい。」

そういって彼女は泣いていた。

たしかにそうだったかもしれない。
僕の面倒をみることで精一杯で
彼女は自分の夢を見る暇がなかった。

「これから、一人で頑張る」

彼女はそう言っていた。

でも、その言葉にはどうしても違和感があった。

僕は思っていることは彼女に言った。

「君の言っていることはすごくよくわかる。
心から応援してあげたい。本当に感謝している。
でも、ずっと許せないことがある。
君は一人で頑張るなんて言うキレイごとを言うべきじゃない。
君は一人じゃない。彼がいて、彼のもとに走った。
言いたいことも、気持ちもわかるけど、そこは許せない。」

彼女は黙って聞いていた。

「もう戻れないなら仕方ない。
言いたいことは全部言った。もうダメなのも解った。
今さらもう何も言わないし、起きてしまったことを今からどうこう言わない。
でも、ズルいと思う。
一人で頑張るとかなんとかいって不幸ぶってるけど
君は一人じゃない。そんなこと言ったら彼もかわいそうだよ。
彼だって遊びで付き合ってるわけじゃないでしょ。
僕は、今さら彼と別れろなんていうつもりもない。
でも、君のズルさだけは許せない。」

彼女はしばらく黙って言った。

「ごめんなさい。
本当にその通りだね。
今、彼に支えてもらってます。
一人じゃなく、二人で頑張りたいと思ってる。
あなたには本当に本当に感謝してる。
絶対忘れることのできない大切な人。
ここ何カ月感も辛くて辛くて仕方なかったけど
最後の最後にあなたが助けてくれた。
あなたが見守ってくれたから生きてこれた。
本当にごめんなさい。」

彼女は泣きながらそう言った。

僕はよくわからないけどなんとなくもういいと思った。
許そう。そう思った。

「それが解ればもういい。頑張りな」

僕はそう言った。

本当に潮時だと思った。
もう、お互い時間の無駄になると思った。

「僕は今の家を引っ越そうと思う。
今まで何とか帰ってくるところだけは守っていたかったけど
もう、それも必要ない。
あの家には思い出が詰まりすぎてる。もう潮時だ。」

ずっと。家にしがみついてた。
本当に、最後の希望の家だった。
この家だけは守りたかった。
もう、無理なのは解ってたけど、なかなか出ていけなかった。
でも、最近は住むこと自体が辛かった。
彼女の荷物だらけの部屋。
荷物はたくさんあるけど、心のない部屋。
なんか、物置に住んでいるような虚しさがあった。

「今、君の荷物だらけだから整理しよう。
二人で買ったものもたくさんある。
僕は全部新居には持っていけないから、処分も考えよう。
ほしいものがあったら何でも持って行っていいよ」

彼女は頷いた。

「本当にごめんなさい」

もう、何百回も謝ってもらった。
別にもう謝ってほしいなんて思ってない。
少なくとも彼女には誰よりも感謝してる。

「別にもういいよ。頑張ってくれればいい。
早めに整理しよう」

僕はそう言った。

それから2時間くらい、彼女となんでもない話をした。
普通の馬鹿な話。
テレビの話とか、仕事の話、最近の世の中の話。
そんな普通の話を笑いながら2時間くらいした。

とても悲しかった。

僕の一番大切な人。
僕の全てを知っている人。
僕が守りたかった人。
僕の全ての中心にいた僕の太陽。

僕が死んだ時、誰が彼女に伝えてくれるんだろう。
彼女が死んだ時、誰が僕に伝えてくれるんだろう。

彼女を恨んでるんじゃない。憎いんじゃない。
彼女のしたことも全部許せる。
僕は彼女が好きなんだ。

嫌いじゃないのに別れなきゃいけない。
正直、意味がわからない。

死別じゃないのが唯一の救いかな。




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posted by ともき at 05:40 | Comment(0) | 日記
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